カヤック

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girl_icon.gif ランカウイに行くからにはこれは絶対外せません。

 私達の今回のカヤックツアーは、KYKランカウイさんとのご縁になりました。

 数年の留学で、すっかり日本マスターのホンさんがガイドです。詳しいいきさつは「昼食4日目」の頁にて。

 とにかく勝手なリクエストが叶い、結局私達二人だけ参加のカヤックツアーでした。そのプライベート、気まま感もさることながら、ホンさんのお人柄で、今回のマングローブカヤックは心地良いものになりました。

 ランカウイ島の魅力からマングローブは外せません。私達の住む福岡には「柳川下り」という川下りがありますが、その感動の差たるや、情けない限りです。

 このマングローブツアー、日本語でガイドしてくれるところが何箇所かあり、参加費用の価格帯は様々です。でも盛り込まれている内容や時間帯そのものは、大体同じ感じです。

 参考価格ですが、今回のホンさんのKYKは290RM(一人約一万円弱)、前回参加したランカウイ倶楽部350RM(一人約1.2万円)です。(※他にも同種のガイド会社があります。)

 おそらくどこも精神誠意、期待度高い日本からのお客さんに良い思い出を残してくれていることでしょう。ただ私達がKYKが好きになったのは、決まりきった設定のコースを押し付けるのではなく、希望を聞き入れ入れてのツアーを設定してくださったポイントが大きいのです。

 それにしても今回二人で良かったと思ったのは、もう一つ理由があります。

何を隠そう、普通は転覆しないカヤックが転覆したからです。他に客が居れば赤面モノです。そもそもカヤックは経験済みなので、大丈夫!と自信がありました。(カヤックの漕ぎ方は必ずガイドさんが最初に教えてくれるし、実際そんなに難しくはない)

 さて客はカヤックは二人乗りで前後に座るのですが、「後ろで一人で漕ぐから」という夫(poi)を信じたのが間違いの元! まだ漕ぎ始めて何分も経たない頃、なんか左に極端に傾いているよなーと思った次の瞬間、どぼどぼどぼと川の中に沈み行く自分を感じました。

 私が落ちた後、poiも落ちました。怖くはなかったけれど、面倒なことになったなと思いました。まず足は着くのですが、沼のような泥です。それに履いていたクロックスを奪われることを懸念しました。「私、ホテルまで帰る靴ないし…」。すると片方がぴょこっと浮きました。もう片方もそのうち浮いてきました。私はクロックスはまさに名品だと感心しました。窮地に陥った時、人って変わったことを考えてしまうものなのかもしれません。

 やがて数分もしないうちに一部始終を見ていたかのようなタイミングで、私達の今日の担当者のモーターボートがやってきました。多分ホンさんが携帯で呼んだのです。モーターボートのおじさんはとても痩せていて、私が救ってもらうのは無理!と感じました。だってそこにいるメンバーの誰よりもスキニーだったのです。「太っているなぁ。困ったなぁ」絶対そう思ったに違いありません。おじさんが「後ろを向いて」と言うので、指示に従ったら、途中ちょっと危なかったけれど、背中からボートになんとか拾い上げてくれたのです。最後、ボートに乗った時は、おじさんのパワーに畏敬の念を持ちました。その次にpoiも同じ姿勢でボートに引き上げられました。こうして私を川底に落とした犯人も、人道的処置によって救われ、これがこの日の一番のイベントになってしまったことは言うまでもありません。

 それで写真なのですが、デジカメを持って行ってなくって、本当に良かったと今でも胸をなでおろしています。カメラは使い捨てカメラ(家に買い置きしてあった防水でないもの)を持参していました。それはカヤック使用時に貸して貰う防水バッグに、財布と共に入れていましたが、そのバッグも閉め方が悪くて、おぼれた私達と同時に水浸しになってしまいました。その日カヤック前に回ったこうもりの洞窟などの写真も撮っていたのですが、それらのデータがどうなってしまったかは、期待薄な中、帰国後現像に出しての幸運を願うということになりました。

 さてその結果ですが、一度現像に出し、受け取りに行くと「これは中が濡れていて、残念ながら…」との話。やっぱりと諦めかけたところに店員さんのアドバイスで、押入れの除湿剤と共に密封袋に入れて暫くの間、乾燥させてみることにしました。その処置をして約3週間、なんと今回は現像ができたのです。

 それにしても写真のお金、何事かという感じですが、これは私たちと共にマングローブの茂る川に放りだされた、財布の中身です。ツアー代金は後日回収とは聞かされておらず、この日、二人分用意していたものです。夫(poi)はホテルに戻るや否や、自分の財布と一緒に一生懸命洗いまして、これはその後、ホテルの部屋のチェストの上に並べて乾かしている最中のものです。

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girl_icon.gif さて写真のことはともかく、事件後もカヤックは当然続きまして、なんだか腰が痛いなーと感じつつも、全体としては大変に美しい時間を楽しみました。南の島で、元気な日光や木漏れ日を浴び、私たち以外、誰の姿もない特別な時間! これこそがランカウイの醍醐味です。

 ところで腰ですが、ホテルに帰った後見てみましたら、すごい青あざになっていました。多分、背中からボートに救って貰った時に、がーんと打ったのかもしれません。ま、それもまた思い出ということで。

 そういうわけでまだここで書き残しておきたいことがあって、カヤックではやっぱりカメラは持ち込みたい物なので、防水型使い捨てカメラは一つ用意していた方がいいです。でも前半はカヤック遂行会社のお兄ちゃんに預かって貰いっぱなしの方が楽です。こちらのカヤックのシーンを何枚でも撮って頂けるし、めっけものの例えばトカゲや鳥なども、私たちより見つけるのも早ければ撮るタイミングもお上手です。カヤック後半でカメラを渡して貰い、あとは自分たちで好きに撮影するのが良いと思われます。カメラには事前にマジックペンで名前を書いておくとか、大きなシールでも貼っておくと区別して貰いやすいですね。

 カヤックのツアーは大体、この他に鷲の餌付けとか、こうもりの洞窟を訪れます。それからローカルフードの夕食がつきます。(今回の私たちは時間帯も特別で、食事自体を抜いて貰いました。一回目のカヤックツアーの経験で言えば、地元のおばちゃんの愛情こもった料理の数々で、量も譲り合うほどたっぷりですが、日本人の口に合うかはそれぞれの好き好きです。あくまでも夕食は『おまけ』としてみておくことです。私は食事よりも何よりも、何しろ一回シャワーを浴びさせて欲しいと思ったり致しました。しかし一度カヤックツアーに出たら、中継地点の小屋も川の上なので水は貴重品です。手を洗う水さえ汲み置きのものだったりします)

 さて今回のプライベートカヤックは10:00すぎにピックアップして貰い、15時に戻ってまいりました。計画よりも一時間長くなったので、さてその後の予定が押していました。私たちはシャワーを浴びつつ、濡れた財布を洗いつつ、ルームサービスで遅い昼食を注文しました。

ん~、ぜいたくぅ★

 そうして遅いランチを頂いた私たちは、16:30に再びピックアップしてもらい、次なる予定のクアタウンに向かったのでありました。

 しかしです。実はクアタウンの前に寄ってもらったところがあります。車に乗った私は急に、「バードパラダイスって、クアタウンに行く途中ですか?」と尋ね、「そうです」というご返事など頂いてしまったものだから、じゃあそこにも寄りましょうということになり、それでなくても時間が足りないところに、もう一つ予定を加えたのでありました。あ~忙し!!(詳細は昼食4日目の頁にて)

boy_icon.gif それにしても写真のお金、何事かという感じですが、これは私たちと共にマングローブの茂る川に放りだされた、財布の中身です。ツアー代金は後日回収とは聞かされておらず、この日、二人分用意していたものです。夫(poi)はホテルに戻るや否や、自分の財布と一緒に一生懸命洗いまして、これはその後、ホテルの部屋のチェストの上に並べて乾かしている最中のものです。

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